胡蝶蘭をよくいただくことも多いと思います。
でも、どうやって管理したらいいのかよくわからないですね。
今日のブログでは、もらった胡蝶蘭が長持ちする管理方法について、
述べてみたいと思います。
1、胡蝶蘭の管理方法|もらった胡蝶蘭は、育てるのとは違う!
よく胡蝶蘭をもらった人に、よく日を当てたらいいですか?
と、聞かれます。
まず最初、胡蝶蘭を買ったり、頂いたりする時に考えなければいけないことがあります。
胡蝶蘭の管理方法は、基本を知っておく必要があります。
胡蝶蘭や切り花などを作る時は、ある程度日照が必要です。
植物は太陽の光を、葉っぱから取り込み、
光合成によってグルコースなどの有機物を作ります。
このような有機物は、植物全体のエネルギーの源になります。
太陽の光は、植物を育てるのに必須のものです。
市場にいい状態で出荷され、店頭で買って頂く。
ここまでは、胡蝶論を作るときのお話です。
これからは、いただいた胡蝶蘭をできるだけ長持ちさせるための管理方法のお話です。
いい状態の胡蝶蘭に太陽を当てると、
胡蝶蘭は成長しよう、成長しようとして、
早く咲き進んでしまう。
ですから、花がもたなくなってしまいます。
ですから、花を咲かせるのと、いただいた花をもたせるのとは、
全然別の話なんですね。
もらった胡蝶蘭や花束に太陽を当てるのは、よくありません。
ましてや胡蝶蘭を育てる時でも、夏の太陽は強すぎるので、
大幅に遮光(太陽を遮る)します。
胡蝶蘭や切り花を、夏の陽に当てるのは厳禁です。
すぐに、状態が劣化してしまいます。
このように、頂いた胡蝶蘭は、
まず太陽にあたらない場所に置かなければなりません。
このように、胡蝶蘭の管理方法の基本を誤らないと、
胡蝶蘭はとても長持ちします。
2、胡蝶蘭はエアコンに当たらない場所に!
胡蝶蘭に限らず、花に強い風を当てることはよくありません。
強い風流は、植物から水分を大幅に奪っていきます。
切り花ですと、水が下がり、ぐにゃっとなります。
胡蝶蘭でも、花が萎れてしまいます。
エアコンの前やエアコンの風の通り道に、
胡蝶蘭を置くことは厳禁です。
スナックなどでは、胡蝶蘭の置き場所が多くない場合があります。
エアコンの吹き出し口などに置いてしまうと、
2~3日で、胡蝶蘭は傷んでしまいます。
もったいないですね。
3、もらった胡蝶蘭の水やりは?
基本的に、胡蝶蘭の水やりは、うんと少な目です。
これは、胡蝶蘭のもともとの性質から来ています。
胡蝶蘭は、普通の園芸植物のように、
地面から生えているのではありません。
胡蝶蘭はもともと、東南アジアのジャングルで、
樹木に付いて(着いて)生きている、ヤドリギです。
空中にブラブラ根(気根)を垂らし、その気根が空気中の水蒸気を吸うだけで、
生きています。
このようなランを、着生ランといいます。
シンビジウムのように、地面に根を張って生きているのは地生ラン。
シンビジウムは、水が大好きです。
でも殆どの売っている洋ランは、着生ラン。
胡蝶蘭以外でも、デンドロビウム、デンファレ、カトレア、オンシジウムなど、
みんな着生ランです。
シンガポールやタイなどで、
デンファレが普通に木にくっついて咲いているのが、
普通に見られます。
着生ランは、もともと空中の水蒸気だけで生きていますので、
胡蝶蘭の水やりはごく控え目です。
春から秋ですと、根元に霧吹きでシュッシュッと、
月に2回ほどで十分です。
冬ですと、月1回で十分。
1月、2月の胡蝶蘭は水やりの必要はありません。
デンドロビウムなどの着生ランも同様です。
胡蝶蘭の場合、一般の植物は水が好きというのと、
ちょっと違うわけです。
4、胡蝶蘭に肥料は必要か?
これも、もらった胡蝶蘭と育てる胡蝶蘭は違うのです。
育てる胡蝶蘭は、成長させるために、春・秋に肥料が必要です。
しかしもらった胡蝶蘭に肥料を与えると、
成長しよう成長しようとして、花は早く咲き進んでしまいます。
胡蝶蘭の開花を促進してしまうわけです。
胡蝶蘭を長くもたせるためには、開花、抑制したいわけです。
ですから、頂いた胡蝶蘭には開花が終わるまで、肥料はいりません。
5、胡蝶蘭の最適な温度は?
これも、育てる時と持たせる温度は違います。
育てる時は、20〜25℃が最適ですが、
胡蝶蘭を持たせる時は、15℃前後の温度が最適です。
胡蝶蘭の最適温度は15℃と覚えて下さい。
25℃よりは、12~13℃のほうがいいです。
寒くなく、成長を促進しない温度です。
ですから、3月や10月に胡蝶蘭をいただきますと、
胡蝶蘭の最適温度15℃をキープしやすいので、
白の大輪胡蝶蘭などは、2か月も持つのです。
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