胡蝶蘭の色|何色を選ぶか?

きちっとしたお祝いには、胡蝶蘭を選ぶ人が多いです。

10000円、20000円、30000円、50000円というように、

予算を決めて贈る方が多いです。

20000円以上となると、

いくら何でも、虎屋の羊羹という訳には行きません。

20000円、30000円、50000円なら、

胡蝶蘭が収まりがいいです。

ですから、慶事の高額お祝いは、胡蝶蘭で決まりなのです。

さてそこで、迷うのは色です。

どのような基準で、胡蝶蘭の色を選ぶべきなのかを、

考えてみたいと思います。

1、白の胡蝶蘭

胡蝶蘭といえば、白で決まりのようなものです。

選挙の当選祝いの胡蝶蘭も全て白。

銀行の開店祝いも白、病院の開院祝いも白。

何故でしょうか?

めでたい時の公式の色は、白なんです。

結婚式のネクタイは白。葬式のネクタイは白。

勝った時は白星。負けた時は黒星。

ですから、絶対的にめでたい時は、白の胡蝶蘭が無難です。

白の胡蝶蘭は、公式のが白という以外に、

他にメリットが多いんです。

まず、胡蝶蘭の白の輪は大きくて立派。

また、白の胡蝶蘭は枝が長く作れて、立派です。

市場そのものが、白の胡蝶蘭が7割を占め、同じ3本立ちや5本立ちで、

大きいものが買える。

ですから「立派さ}」では断然白です。

また白い胡蝶蘭は強く、ピンクや白赤などより丈夫。

花の持ちは、白、ピンク、白赤ですと、

大体2:1.5:1ぐらいです。

ですから、白の胡蝶蘭ですと長く飾って頂けます。

ですから、生産者・市場全体で、

胡蝶蘭の7割程度が白なんです。

2、ピンク色の胡蝶蘭

胡蝶蘭を贈る相手が女性の場合、

胡蝶蘭がピンク色になることがあります。

御就任祝い、開店、開院などのように、公式な感覚、

あるいは、何回あってもいいような、

ややカジュアルな機会。

例えば、母の日や、女の人の誕生日などには、

ピンク色の胡蝶蘭が用いられる時が多いです。

ピンク色の胡蝶蘭は大きいものもありますが、

母の日など、家庭に飾ることが前提ですと、

あまり場所を取らずに置きやすい、

ミディの胡蝶蘭がTPO的に、

最も相応しい胡蝶蘭になります。

ピンクはやはり、女色という雰囲気が強いものですから。

3、白赤の胡蝶蘭

お祝いは紅白だから、輪が白くて、リップが赤い、

いわゆる白赤の胡蝶蘭を求められる方もいます。

気持ちはよく分かりますが、

白赤の胡蝶蘭を探すのは、骨が折れます。

何故かというと、白赤の胡蝶蘭は弱いんです。

生産者も作り作りにくいし、

花屋でも持ちません。

市場で取得しても、大体1ヶ月ほどで、ダメになって来ますので、

通常花屋でも、白赤の胡蝶蘭はあまり買わないのです。

花屋が買わないと、市場で売れませんので、

生産者も作れません。

現代では、作っている生産者も減りました。

あまり持たないことを前提にしても、

白赤のお祝い感を大切にしたい場合には、

事前に花屋に注文し、花屋も注文なので確実に売れるから仕入れる、

という流れになると思います。

 

4、その他の色の胡蝶蘭

大体、白とピンクの胡蝶蘭で、胡蝶蘭全体の9割程度占めると思われます。

あとは、父の日に白でなく、

黄色や青の胡蝶蘭を贈ることがあります。

母の日の赤に対し、

近年、父の日は黄色が、父の日のメインカラーとなっています。

ですから、その時を中心に黄色の胡蝶蘭が出回ります。

稀ですが、オレンジ色やグリーン、濃い紫色などもありますが、

胡蝶蘭の趣味家用です。

通常、店舗レベルで売りづらいので、注文ベースや、

市場で出たとこベースになります。

注文ベースのレアものですから、小さくても高くなります。

5、近年注目されている青い胡蝶蘭

ここ数年注目されている胡蝶蘭に、

ブルーエレガンスという青い胡蝶蘭があります。

これは、白い胡蝶蘭を、専用の青い染料で染めたものです。

 

昔は、胡蝶蘭は大変染めにくいものですが、

日本の愛知の松浦氏が特許を取って、

染められるようになりました。

もともとは白の胡蝶蘭を、いろいろな色に染めたものです。

とりわけ青い胡蝶蘭は大人気。

青だけは、もともと胡蝶蘭にはないものなので。

特許商品で、数も多くなく、また大変目立つので、

差別化商品として、大変人気があります。

勝負の時には、青い胡蝶蘭は最適です。

華やぎがあり、貰った方も大喜びされます。

 

 

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