1、花には花言葉がある!
1-1 文化的背景からくる花言葉
花言葉は、主として19世紀のヨーロッパの貴族社会で流行しました。
ヨーロッパ社会ですから、ギリシア神話や聖書が文化のベースになっていたり
します。
私たちの日本語や言葉が、仏教をベースにしたものがあるのと同様ですね。
ギリシア神話での水仙の逸話。
美青年のナルキッソスは、日々水面に自分を映し、
その姿に恋をして、そのまま1本の水仙になってしまった。
それで水仙の花言葉は「自己愛」になりました。
このナルキッソスから、ナルシシズムという言葉が生まれたのです。
また聖書の記述から、オリーブの花言葉が「平和」になったりしています。
1-2 植物の形状、性質からくる花言葉
世にある多くの花は、ギリシア神話や聖書に載っているわけではありません。
例えば、キイチゴ(ブラックべりー)。
キイチゴは、「人目を避けるように生え、ひとたび口に含むと苦さだけが残る」。
それで、花言葉が「嫉妬」になったそうです。
貴族社会ですから、少々、文学的解釈ですね。
2、胡蝶蘭の花言葉
2-1 胡蝶蘭の歴史
そもそも胡蝶蘭の自生地は、台湾、フィリピン、インドネシア、マレーシア、
ベトナム、パプア・ニューギニアなどです。
胡蝶蘭が最初に発見されたのは1836年と言われています。
もともとの原種のものは白色のものは少なかったようです。
よりきれいな胡蝶蘭を作るために1887年頃から品種改良が始まりました。
そして日本には、明治時代にイギリスから入って来ました。
そして日本でも栽培技術が向上し、
綺麗な白色やピンクの胡蝶蘭が生産出来るようになったのです。
2-2 胡蝶蘭の花言葉
人は花について、好きな色があります。
例えば、チューリップなら赤、スイートピーならピンク、
パンジーなら黄色、ビオラなら紫。
いろんな色があるのに、代表色みたいのがあります。
胡蝶蘭はどうでしょうか?
胡蝶蘭は、なんといっても白が代表色です。
実際に色々な色があっても、売れるのは7割方、白です。
胡蝶蘭が初めて日本に来た時に、
蝶が優雅に舞っている姿を連想して、
「胡蝶蘭」と名付けられたのです。
胡蝶とは蝶の丁寧語です。
そして胡蝶蘭の形状やイメージや希望をこめて、
「幸福を運んで来る」という花言葉になりました。
とてもいい「花言葉」ですね。
これは、繊細な日本人らしい花言葉です。
白の胡蝶蘭は、「清純」や「純粋の愛」、「神聖」という花言葉もあります。
ピンクの胡蝶蘭は、そのロマンティックなイメージから、
「あなたを愛します」という、ピンク色らしい花言葉があります。
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